空冷ポルシェで最近多くなってきているトラブル。
空冷ファンシュラウドの変形によるインペラーとの擦れ。最悪はインペラーの破損
にも繋がるトラブルです。
今回は1995y ポルシェ993。
シュラウド単体にすると色々な所に経年劣化による変形やクラックが見られます。
シュラウドの裏側、オルタネーターを固定する4個の穴もよく見ると内側に
反って変形してたりもします。
酷い物はこのように穴が崩れはじめてる物も…
このトラブル、964・993にかかわらず930系にもよくみられます。
964・993はお高いですがまだ純正部品の供給もあります。930系については
現在、純正部品の供給が無いのでリプロなどで対応するかしかありません。
あまり頻繁にする仕事でもありませんがローバーミニのリアの足回り、
ラジアスアームのオーバーホール。
アームのシャフトは内側にニードルベアリング、外側にブッシュが圧入されており
シャフトを支持してます。外側のブッシュはそのままではシャフトが入らずリーマー
でシャフト径に合わせ削ってあげます。
削り終わったらシャフトを組み込んで終了。
交換部品はこんな感じ。
オーバーホール時期としてはシャフトのガタや定期的に行うグリスアップ時に入れども
入れどもグリスがシャフトから外に出てこない(原因は上写真のプラ製のスリーブの破損)
って時かな?
ポルシェ964定番オイル洩れ箇所のタペットカバー。
1991yモデル位までの前期型964はこのようなタペットカバーを使用
していて熱による経年劣化でオイル洩れをおこすのは有名なお話。
こんな風にズタボロになってしまいます。
後期型では以前の930系に使用していたようなアルミ製に変更になってます。
ただお値段が…非常に高価!!
そこで登場する機会が増えているのが社外製ではありますがアルミ削りだし
のビレットタイプカバー。純正に比べると少し重いですが価格的には純正
の半分くらいで済みます。ってことで使用してみました。。。